Monthly: 2018年8月

date 2018.8.22
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スター・ウォーズ inコンサート JAPAN TOUR 2018 ~新たなる希望〜(後)

illustration ©ohtematic

そしてコンサートです。20世紀フォックスのファンファーレから生演奏で、会場の空気が一気に張り詰めました。「遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・」というしばしの沈黙の後、メインタイトル(スターウォーズのテーマ)が流れるんですが、ここのタイミングがバッチリ!(バッチリという表現以外思いつきません)どうやって合わせているのか、指揮者の動きが目に入っていた分、何だか、パッケージメディア以上の「的確な表現」感がありました。実際のところ、観客側は1000分の1秒単位で編集されている本編を記憶している訳ですから「ここで音楽が鳴り始める筈なんだが!」「ここはタイミングがズレると悲惨なことになるぞ!」というヒヤヒヤ感を持って会場に臨んだと思うんです。しかししかし、そんな心配をよそに、全て完璧に合わせてきてくれました。いやあ、これには超ビックリ!です。(ビックリという表現以外思いつきません、お粗末な言葉が、一番当てはまりますよ・・・。)指揮者とオーケストラの方々の技術、計画性、誇り、様々な執念や怨念!?の様なものが伝わってきました。また、生のオーケストラの音を聴いたのは何年ぶりなのか分かりませんが、この音像というものはどんなオーディオ装置を使っても再現は出来ないですよね。特に今回は、チューバの音なのか(チューバッカじゃないですよ)・・・低音が空気振動でグサッと胸元に突き刺さりましたし、弦楽器の透明感も、渓谷を流れる水の様なカタチを伴って確認出来ました。音楽用語を知らないので陳腐な表現になってしまい悔しいのですが、それぞれの楽器が個々に耳元に飛び込んでくると、ジョン・ウイリアムズのアレンジの緻密さ、素晴らしさを改めて実感出来たという訳なのです。
東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、指揮者のニコラス・パック様、今回の企画を立ち上げて下さった皆様、本当に感謝の気持ちで一杯です。有難うございました。

今回、20分の休憩時間があったんですが、ミレニアム・ファルコン号がデス・スターの牽引ビームに吸い寄せられてしまうシーンで前半が終わったんですね。実はここの部分、公開当時に発売されていたLPのストーリー版(The Story of Star Wars)でも、A面、B面がこの場面で分かれていたんですよ。これも何だか嬉しかったなあ。(当時はビデオがなかったので物語を収録した音声のみのLPが存在したんです)
そして今回、映画本編から、音楽が現実世界への抽出されてしまった分、映像のみの表現も逆に楽しめたんです。さすがに、最近作られているスター・ウォーズよりは地味に感じてしまうことは否めません。しかし礎となっている哲学はこの作品に全て込められていますね。画面の情報濃度が極めて高い。今回は、歳を重ねたからなのか、ヤヴィンの基地で戦闘機を整備する反乱軍のエンジニアや、オビ・ワン・ケノービ、モフ・ターキン総督の存在に、主役の三人以上に何かを感じてしまいました。(今話題の?ファルコン号のダイスも発見できました。)

date 2018.8.22
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スター・ウォーズ inコンサート JAPAN TOUR 2018 ~新たなる希望〜(前)

illustration ©ohtematic

スター・ウォーズ inコンサート JAPAN TOUR 2018 ~新たなる希望〜 @福岡サンパレス 2018.08.21
指揮:ニコラス・パック 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

シネマコンサートと呼ばれるイベントがここ数年で急成長しています。映画上映と共に、その音楽の部分だけを生演奏で体験できるという試み。配信で音楽を楽しむ人が増え、CDが売れなくなってしまった頃、逆にライブの売り上げは伸びているという現象がありました。映画についても、スマホの小さな画面で鑑賞するというスタイルが一般化していているのに伴い、「自分の映画体験はこんなものではなかった、記憶を現実として取り戻したい」という希望は膨らんでいるのではないかと思っています。
(これからの文化は、メディアや仮想空間から現実を取り出すという方向性で走って行くのでしょう)

そんな中、以前から観たかったスター・ウォーズコンサートを遂に鑑賞することが出来たんです!スター・ウォーズについての思い入れは何度も書いているので今回は省略しますが、特に音楽についての思い出は誰よりも深いのではないかと勝手に思っているんです。1978年の6月17日、12歳の誕生日プレゼントはLP二枚組のスター・ウォーズのオリジナルサウンドトラック盤。これをレコードが擦り切れるほど聴き・・・と言いたいところなんですが、カセットテープに録音して、毎晩毎晩聴いていたんです。そして全曲を暗唱できるほど聴き込んでしまった!以降、自分はジョン・ウイリアムズにハマって、翌年公開された「スーパーマン」、次の年の「スター・ウォーズ帝国の逆襲」そしてその次の年の「レイダース失われた聖櫃」と・・・ピンクレディーや沢田研二の新曲を待つこと以上に、ジョン・ウイリアムズのニュー・アルバムに期待する少年になっていたんです。この時期の彼の作曲能力は長いキャリアの中でも黄金期と呼べるもの。ここに自分の思春期がジャストミートしていることは八百万の神様に感謝するしかないですねえ。現在も勿論偉大な作曲家(御年86歳!)でスター・ウォーズシリーズも引き続き手がけていて、サントラも毎回購入してはいますが、そのセンスは円熟期に入っているのか、親しみやすいメロディは減っている印象があります。(後半に続く)